手縫いで直せる・パーカートレーナーの袖口

パーカーの画像 スウェット・カットソー

パーカーやトレーナーの袖が長すぎたり、袖口が伸びてしまった時、家庭でもお直しできるのをご存じですか?

以前、パーカー・トレーナーの袖は意外と簡単に直せます という記事をアップしました。
こちらの記事で紹介したのは、ミシンを使ってパーカー・トレーナーの袖口をお直しする方法でした。
この時に「パーカー・トレーナー直しは、手縫いでは厳しいと思います」とお伝えしましたが、今回はそれを訂正したいと思います(*^^*)

実験・検証の結果、手縫いでもパーカー・トレーナーの袖口はお直しできます。

今回の記事はこのような方におすすめします。

  • ミシンを持っていない
  • ミシンが苦手
  • ミシンを出すのが面倒

そんな方も、糸と針を使って手縫いでお直しできます。
ミシンと比べると少し手間とコツが要りますが、ストレッチ素材に対応するお直し方法です。

  • 袖口が長い
  • リブ袖が手首サイズより太すぎる
  • リブ袖が伸びてしまった

このようなパーカー・トレーナーについて、手縫いによるリブ袖のお直し方法をお伝えします。

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手縫いによるリブ袖のお直し

材料・道具

  • 直したいパーカー・トレーナー
  • 手縫い糸
  • 手縫い針
  • 糸切りバサミ
  • 空きビン

手縫い糸については、私は綿の家庭糸を使用しました。

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手縫いによる袖口直しの手順

リブ袖のミシン糸を外す

まずは、袖口からリブニットを外します。
リッパーや糸切りバサミなどでミシン縫いの糸を外していきます。
生地を傷めないように気を付けながら、丁寧に外します。

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ミシン目をほどくのにリッパーが便利です

リブを詰める(本返し縫い)

購入した時から袖口が広い、あるいは着ているうちにリブ袖が伸びてしまったという場合にはまずリブの太さを詰めるところから始めます。
パーカー・トレーナーのリブ袖はほとんどが二つ折りになっていますので、二つ折りを広げてから縫い幅を詰めます。

パーカー・トレーナーを愛用しすぎてリブ袖がほつれたり、破れたりして劣化が激しい時はリブを新品に付け替えたほうがいい場合もあります。
リブ生地が単品で売られているのでそちらを利用すると袖口が生まれ変わります。

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袖口を詰めるための直線縫いをします。
ミシンならそのまま直線縫いですが、手縫い仕上げなので【本返し縫い】をする事にしました。

本返し縫いの手順

本返し縫いは、最初に糸を出した所から少し戻って針を刺します。

次に少し進んだところから針を出します。

最初に糸を出した所に刺します。

また少し進んだところから針を出します。

表側はミシン目のような仕上がりになります

裏側は糸が重なった状態です

【本返し縫い】はこれを繰り返します。

リブに本返し縫いをする

修正位置に印を付けて本返し縫いをします。
丈夫に仕上げるために、裏側まできちんと糸を通しながらできるだけ細かく縫います。

本返し縫いが終わったところです。

余分な縫い代を切り落とし、アイロンで縫い代を割り、二つ折りを元に戻します。

リブを袖口に縫い付ける

リブの始末が終わったら、袖口に縫い付けます。
袖丈が長すぎる場合には、ここで袖口をカットしておきます。
切り過ぎにはご注意ください。

ゴムになっているリブを袖口に縫い付けるには、リブを伸ばしながら袖口に縫い付ける必要があります。

そこで登場するのが空きビンです。

空きビンの準備について

空きビンは本体側袖口の広さに近い胴回りサイズのものを使います。
ペットボトルや厚紙を丸めたものなど、筒状のもので代用はできますが、作業のしやすさでガラス瓶が理想的です。

本体袖口にピッタリ合うサイズのガラス瓶が理想的です

リブ袖の縫い合わせ位置と、本体袖の脇を合わせて待ち針を打ちます。

次に準備したガラス瓶をはめます。
本体袖の肩口からビンを通すとはめやすいと思います。

この時、リブから本体袖口の布を5㎜~1㎝位上に出しておきます。
布がずれないように一周しつけをかけてから、手縫いステッチをしていきます。

リブと袖口本体をステッチでつなぐ

リブを詰める場面では【本返し縫い】で対応しましたが、リブと袖口本体を繋ぐ所は「横伸び」がある場所なので、伸縮性に耐えるステッチをします。

この手縫いステッチはちょっとコツが要るので、他の布で練習してから実際のアイテムで作業するのがおすすめです。

ストレッチに対応した手縫いステッチの方法は以前紹介した【手縫い】Tシャツの袖丈詰め・ストレッチ素材のお直し の記事で詳しく説明しています。

ここでは実際のリブ袖を手縫いする様子を簡単に紹介します。

2枚重なっているリブをめくったところから針を出します
袖側の布を少しすくいます
糸を針に引っ掛けてから引きます
リブの側からすくいます
糸を針に引っ掛けてから引きます
交互に繰り返すとこのようなステッチになります

ひと針ごとに針をガラス瓶にしっかりと当てて、裏側まで糸を通しながら縫います。
特にリブの側を縫う時は、3枚重なった布をしっかりとすくいます。
ストレッチの力がかかる部分なので、できるだけ細かい縫い目のほうが丈夫な仕上がりになると思います。

一周ステッチを縫ったら余分な縫い代を切り落とします

縫い代を切り落とす時は、ステッチの糸を切らないように細心の注意を払います。

余分な縫い代を切り落とし、手で軽く引っ張ると出てくる糸を丁寧に切り落としたら完成です。

横伸びストレッチにも耐えます
表に返したところ

表に返しても、見た目には「お直しした」とはわかりにくいと思います。
完成後着用とお洗濯を繰り返していますが、問題なく快適に使用しています(*^^*)

↓こちらの動画でも詳しく説明しています

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手縫いお直しのまとめ

パーカーやトレーナーの袖口のお直しは難しいと思っている方も多いと思いますが、家庭でも修理可能です。
伸縮性があるので、少しコツが必要ではありますが。。。

ミシンを使う方なら、ミシンの方が早く仕上がります。

今回はミシンを使わない方でも手縫いでお直しする方法をお伝えしましたが、こちらもやはりコツと慣れが必要ですので、少し練習してからチャレンジしてみてください。

パーカーやトレーナーは袖が伸びたり長すぎたりすると、だらしなく見えたり、着心地が悪かったりしますね。
袖まくりしたい時にズルズルと下がってくるのもストレスです。
袖口を直すだけでかなり着心地が良くなり、着用の寿命もグッと延びると思います。

今回紹介した方法が参考になりましたら幸いです。

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