既製品のボトムスのウエストサイズが「きつい問題」もしくは「ゆるい問題」。
誰にも経験があると思います。
- 始めはフィットしていたけれど、自分の体形やサイズが変わった
- 店頭で試着して購入したけれど、実際に日常で着用してみたらなんだか合わない
- 店頭で気に入ったのに自分に合うサイズ展開がない、または在庫がない
ボトムスのウエストに限りませんが、既製服でこんな事はよくありますね。
服のリフォーム店でお直しする方法もありますが、このサイトではできる限り簡単に自分でお直しする方法を考えて紹介しています。
ギャザースカートのウエスト修正
今回はウエストゴムのギャザースカートを修正する様子を紹介します。
スカートのウエストにもいろいろな作りのものがありますが、最近のカジュアルスカートはゴムで仕上げられたものが多くあります。
ウエストベルトの作りを観察する
ゴムのスカートと言うと簡単そうな気もしますが、既製品は様々な作り方をされていて、家庭で簡単にできるものばかりではありません。
ウエストゴムでも意外と複雑な作りのものも多くあります。
自分で修正できそうなアイテムか、よく観察してからチャレンジしてみます。
今回お直しするスカートベルトは総ゴムですが、後ろベルト部分でゴムギャザーを寄せる作りになっていました。
ベルトを包んでいる布の上から触って確かめると、全体に平ゴムが入っていて、後ろベルトにギャザーが入っています。
後ろのゴムギャザーになっている部分をほどいて、ウエストサイズを調整する事にしました。
※ここで自分が何㎝縮めたいか、あるいは伸ばしたいか、修正したいサイズを決めておきます。
ウエストベルトをほどく
更にベルトを外側から触って探すと、脇の位置に平ゴムの縫い合わせがあるのがわかりました。
この部分のベルト布をほどいて中のゴムを引き出します。
ゴムのつなぎ目を確認したら、後ろベルトの平ゴムを押さえているステッチを全て外します。
中に入っている平ゴムを引き出したら、つなぎ目のミシン糸をきれいに外します。
ウエストサイズを調整する
ここでウエストを自分に合ったサイズに合わせます。
今回はサイズがゆるいので、平ゴムの余分な長さをカットしました。
逆にウエストサイズがきつい場合には、同じ幅の平ゴムを縫い足して広げる事もできます。
※サイズを縮める場合も、広げる場合も、極端なサイズ変更は元のイメージやシルエットが変わってしまう可能性があるので、ご注意ください。
ベルトを戻して縫う
ウエストを自分のサイズに調整したら、ゴムを中に戻して縫い合わせます。
今回のスカートはゴムを引き出した部分を手縫いでまつり縫いをして閉じ、落としミシンで押さえておきました。
ギャザーを均等に慣らしたら、修正前と同じように平ゴムの中央にミシンステッチをかけます。
そしてここがポイントですが、ゴムをしっかり伸ばした状態にしながら真っ直ぐに縫います。
ゴムを伸ばさずにミシンをかけてしまうと、ミシン糸が突っ張ってゴムが伸びなくなってしまいます。
ギュッとゴムを伸ばして縫う事で伸縮性が残ります。
スカートのサイズが合わない時、自分で修正する事ができると活用の幅が広がります。
いろいろな作りの既製品があり、家庭でお直しするには難しいものもありますが、意外と簡単に修正できるものもありますのでそんなアイテムを見つけたら、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
リメイクの様子を動画でも紹介しています。
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