ZARAの秋冬向けのメンズシャツをリメイクした様子を紹介します。
中肉の少し厚手素材なので、シャツジャケットのような使い方をイメージしました。
お手持ちのシャツで同じリメイクにはならないかもしれませんが、参考になるところがあればお試しください。
もちろんメンズシャツでなく、レディースシャツでも可能なリメイクです。
メンズシャツのリメイク
今回リメイクするのは、秋冬系の中肉生地のグレンチェックシャツです。
リメイクしやすいスタンダードでシンプルなデザインです。
リメイクの作戦を立てる
まずは試着をして、どんなリメイクをするかイメージしてみます。
少し厚手のしっかりした素材なので、ジャケットのように羽織る感じで使いたいと思います。
前身頃の丈を思い切って短くカットすると今風になる気がします。
後ろ身頃はそのまま残します。
秋冬はお尻が隠れると暖かくて安心。
そんな事を考えながら、前身頃を折り上げてイメージの位置を探りました。
前身頃をカットする位置に印を付ける
前身頃を折り曲げて目安を付けた位置に、チャコで印をします。
左右対称に印をしたいので、まずは左右どちらか片側に印をします。
この印を反対側の身頃に写し取りたいのですが、今回は「切りじつけ」という方法を使います。
切りじつけ
【切りじつけ】はウール生地など、印を付けにくい素材に使われる方法です。
今回の素材はやや毛足のある中肉の生地で、作業中にチャコの印が消えそうだったので、切りじつけをしようと思いました。
切りじつけで対称に印を付けたい位置を畳んで、2枚同時にしつけ糸で縫います。
この時、しつけ糸は2本どりです。
糸を表にゆるく残しながら縫います。
生地の上にループ状に出ているしつけ糸を全てカットします。
重なった2枚の布をそっと引き上げます。
しつけ糸が抜けてしまわない位置で少しずつ引き上げたら、2枚の布の間の糸をカットします。
しつけ糸で左右対称に印を付けることができました。
長く残っている糸は短めにカットします。
アイロンで押さえておく事で、糸が抜けにくくなります。
前裾の処理をする準備ができました。
前身頃の裾上げ
切りじつけの仕上がり線から縫い代を付けてカットします。
仕上がり線どおりに三つ折りをして、ミシンで縫います。
縫い上がったら切りじつけの糸を外します。
カフスの袖詰め
次に長すぎるカフス袖を詰めます。
カフスの部品を全て外しておきます。
元のカフスは難しいデザインだったので、袖詰めはもっと簡単なデザインに変更しようと思います。
特にメンズウエアは、複雑な作りになっているものが多いです。
切り取った前身頃の裾からバイアステープを取り、カフスの開きを作ります。
袖の長さを自分サイズにカットしたら、開き部分にバイアステープをくるんで縫い付けます。
カフスを縫い付けて袖詰めを仕上げます。
試着してみる
裾上げと袖詰めができたところで、試着してみました。
一応、裾と袖はイメージ通りの丈になりましたが。
なんだか燕尾服(えんびふく)のように見えなくもない。。。
もうひとつ何かが欲しい。。。
裾にタックを寄せる
このままだと物足りない気がしたので、前裾にギャザーまたはタックを寄せると少し女性らしい感じになるかなと思いました。
メンズなのでゆとりがありそうですが、意外に細身のサイズ感だったので思った程の余裕がありませんでした。
そこでちょっと控え目なタックを寄せておくことにしました。
印を付けた位置にミシンのステッチで押さえました。
ちょっとした所ですが、結構雰囲気が変わります。
メンズシャツリメイクの完成
前裾にタックを入れたら、体になじむ感じになりました。
元がメンズなので、すっきりとしたユニセックスな感じが気に入っています。
秋冬のトップスや、ちょっとした羽織りに使っていこうと思います。
リメイクの様子を動画にしています。
↓メンズシャツをリメイクした記事をこちらにもアップしています。
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