メンズシャツのリメイク
既製服をお直しする方法として、メンズシャツを利用してレディースウエアにするリメイクを紹介します。
わざわざ既成のメンズのシャツを利用してリメイクする理由は何でしょうか。。。
- メンズサイズは大きいので素材として利用しやすい
- メンズ製品は作りがしっかりしているものが多い
- 既製品なので一から作る必要がない
必ずしもメンズシャツでなくてもいいのですが、大きめサイズのアイテムはいろいろな方法で仕立て直す自由度があります。
そして、一から布を裁断して型紙を取って服を作るのは、なかなか大変です。
正確に各パーツを取って縫い上げていく作業はかなりのスキルを必要とします。
既製品は、素人には難しい襟・肩・袖などの各部分が既にきれいにできているので、素材として使いたい部分だけを都合よく利用させてもらえます。
尚、女性用と男性用ではシャツの合わせが逆になります。
個人的には気にしず活用してしまいますが、気になる方はご注意ください。
今回は紳士用の麻入りのコットンシャツを夏向けの爽やかなブラウスにリメイクしました。
リメイクの過程を紹介します。
今回のシャツは裾と袖を加工していこうと思います。
裾のリメイク
メンズシャツにもいろいろなシルエット・デザイン・素材があり、同じリメイクにはならないかもしれませんが、アイデアの参考にしていただければと思います。
裾カットとアイロン処理
今回はウエスト位置の短めにバッサリと丈を詰めようと思います。
太めの平ゴムを入れる予定なので、裾の部分にボタンが留められる所を仕上がり位置にします。
仕上がり位置から縫い代を加えた位置をザックリとカットします。
ウエストゴムを入れる位置になる一番下のボタンを一旦外しておきます。
アイロンで縫い代を整え、平ゴムが入る幅に折り上げます。
ゴムを通しながら裾にミシンをかける
今回は2.5㎝幅の平ゴムを使ってウエストに通します。
ブルゾンのようなシルエットにしたいので、広めの平ゴムを選んでいます。
平ゴムはあらかじめ仕上がりサイズにカットしておきます。
始めに、平ゴムの端をシャツの合わせ位置に縫い付けます。
左右それぞれ、平ゴムがねじれないように確認して両端を縫います。
次に平ゴムをくるんで端ミシンをかけます。
中にくるんだ平ゴムを縫ってしまわないように気を付けながらミシンをかけます。
先に裾を縫って、後からゴムを通す方法もあります。
慣れるとゴムを通しながら縫う方が楽だと思います。
端から端まで縫い終わったら、ゴムのギャザーを均等に馴らします。
開いた両端をミシンで閉じます。
平ゴムがねじれないように、左右脇もミシンで縫って押さえておきました。
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裾のボタンホール始末
裾を織り上げた所はボタンホールが塞がっています。
ボタンが留まるように裏側にも穴を空けておきます。
ボタンノミを使って裏側に穴を空けますが、そのままだと布の厚みができてボタンがはまりづらくなるので、裏側は穴を広く作りました。
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袖のリメイク
カフスを落としてタックを作る
袖口はカフスをバッサリと切り落とし、5分~7分袖に変更します。
袖は上にいく程、口が広くなっていきますのでタックを寄せて袖口をふんわりさせます。
パフスリーブのような感じになります。
バイアステープを取って縫い付け
袖口はバイアステープで始末しようと思います。
裾を切り落とした部分の布を利用してバイアステープを取りました。
袖口の内側にバイアステープを縫い付けて袖の始末としました。
最後にワンポイント追加
袖口の始末は完成していますが、もとのカフスに付いていたトリコロールのボタンが可愛いので捨てがたい。
袖口に飾りボタンとして利用しました。
リメイク完成
一枚でブラウスとして着用したり、夏の羽織りものとしても活用したいと思います(*^^*)
今回のシャツは、フレンチマリンなデザインがレディースウェアにイメージし易いリメイクでした。
もとのデザインを生かしたリメイクは他にない一着を作ることができます。
いい素材がみつかったら、可能性を探ってみるのも楽しいと思います。
参考になりましたら幸いです。
作業の過程を動画でも紹介しています。
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秋冬素材のメンズシャツリメイクです。
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