【手縫い】Tシャツの袖丈詰め・ストレッチ素材のお直し

袖が長いTシャツの画像 スウェット・カットソー

Tシャツの袖や、ジャージの裾が長い時どうしていますか?
折り曲げたり、たくし上げたりしてやり過ごしていますか?
やはりウエアのサイズは体に合っている方が着心地良く、快適に過ごせます。
サイズの合っていないウエアは意外と、体にストレスをかけます。

でもTシャツやジャージなど伸縮性のある生地は、ミシンをかけるのがちょっと難しいのです。

手縫いで伸縮性のある袖口や、裾を直す方法をお伝えしたいと思います。
ミシンが苦手、持っていないという方も手縫いで挑戦してみませんか。

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手縫いでストレッチ素材の丈を詰める

結論から入りますが、今回紹介する方法の仕上がりはこちらです。
(わかりやすく別色の糸を使っています。)

手縫いの仕上がり見本
手縫いの見本を伸ばしたところ
横の伸縮性に対応します

↑こちらは表側で、仕上がりに多少の「手縫い感」が出ます(*^^*)
単に私が「下手」という事もありますが、Tシャツを手縫いするのはちょっとコツが要ります。
上手な方はもっときれいに仕上がるかと思いますが、このくらいの「手作り感」が出ることをご理解の上で、作業してください。

↓ちなみに裏側はこんな感じになります。

手縫い見本の裏側
裏側を伸ばしたところ
横に伸ばしたところ

生地と近い色の糸を使用することで「手縫い感」はある程度目立たなくなると思います。
横伸びに耐えるしっかりした仕上がりになりますので、ジャージの裾などにもおすすめです。

Tシャツはお洗濯をすると縮む事があります。特に乾燥機にかけると縮む場合があります。
お直しをする前に一度お洗濯をして、縮みを確認してから袖丈直しをする事をおすすめします。

手縫いの袖詰めスタート

材料の糸について

使う縫い糸について特に決まりはありませんが、私は綿の家庭糸を使用しました。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【横田】ダルマ 家庭糸-1 #30細口 100m 【C1-2】
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いろいろな糸で試してみましたが、こちらが一番縫いやすいと思いました。
ミシン糸と比べると太いので、少し見た目がゴツい感じになってしまいますが、頑丈な仕上がりになります。

手縫いに便利な味方【デスクスレダー】【ウィッチ】

手縫い派におすすめなスレダー(糸通し)を紹介します。
針の糸通しは地味に時間と手間を使います。
クロバー製の【デスクスレダー】やドイツ・プリム製の【ウィッチ】はワンプッシュで針に糸を通してくれる手縫いの味方アイテム。


一台あると糸通しのストレスが軽減し、作業がスムーズになります。
針穴が小さい針は糸が通りづらい時があるので、サイズの合う針を使うのがコツです。
【デスクスレダー】も【ウィッチ】もハンドメイドファンに長く使われている定番アイテムです。

袖口をカットする

試着して袖詰めの仕上がり位置を決めて印を付けます。
仕上がり位置から1.5~3㎝位の縫い代を残して袖口をカットします。

長すぎる袖をカットした画像

このカットした袖の切れ端を使って手縫いの練習をしてみます。
ちょっと面倒ですが、練習してから本番を縫うのがおすすめです。

切れ端で本番前の練習をしてみる

Tシャツを手縫いするのは、少しコツが要ります。
しかも、Tシャツと言っても生地の厚みや張りなどがいろいろあるので、縫った時の感覚は生地によってかなり違いがあります。
そこで、切り落とした袖の切れ端が本番前の練習に最適だと思います。

練習なので、わかりやすい色の糸を使ってやってみます。

手縫いステッチの手順

袖口の縫い代を裏側に折り曲げて、裏側からステッチをかけていきます。
玉止めをした糸で、折り曲げた縫い代の裏側から針を刺して糸を出します。

玉止めをした糸で縫い始めます
縫い代を折り曲げた裏から糸を出します


縫い代の裏から糸を出したら、次に縫い代の端に針を刺して2~3㎜すくいます。

最初に糸を出した所から横に5㎜位の位置に針を出します
針に糸を掛けます

布を少しすくったら、針に糸を引っ掛けてから抜きます。

糸を引っ掛けてから針を引きます
最初に糸を出した所に針を刺します

最初に糸を出した所に針を刺して2~3㎜すくいます。
また針に糸を掛けてから引きます。

針に糸を掛けてから引きます

糸を引いたらまた右側からすくいますが、ここで必ず前に縫った糸の手前に針を刺します。

そして先ほどと同じように糸をかけながら縫っていきます。
左右交互に同じように「前に縫った糸の手前から刺し」「糸を掛けてから引く」を繰り返します。
するとこのようなステッチになります。

Tシャツの袖口の横伸びに対応するステッチです。

本番の袖口を縫う

練習でステッチに慣れたら、本番のTシャツを縫います。
Tシャツ本体と同じか、近い色の糸を使うのがおすすめです。

袖口を縫い代で折り曲げたら、しつけ糸でしつけをかけてから練習と同じようにステッチをかけていきます。
こんなふうに袖口にガラス瓶をはめると、安定して縫いやすくなります。

ぐるりと一周ステッチをかけて完成させます。
糸がからみやすいので、ゆっくりと縫い進めます。

↑仕上がり裏側
↑仕上がり表側

今回の袖直しについて

Tシャツの袖はだいたい、袖口の方が細くなっています。
今回の袖上げでは単純に袖口をカットしていますので、完成形は元の袖口よりも幅が少し広くなります。
袖口を細く修正したい場合は、袖口を縫う前に袖の脇を縫って始末する必要があります。
脇の始末については、ミシンでの仕上げが必要だと思いますので、今回のお直しでは省略しています。

この方法でジャージズボンの裾上げなどもできると思いますので、お試しください。

お直しの様子を動画でも紹介していますので、参考にしてみてください。


伸縮性のあるパーカーのリブ袖を手縫いで袖上げする方法については↓こちらの記事をご覧ください。
伸びてしまったたリブ袖もある程度は直せます。

ミシンを使ったパーカー・トレーナーの袖口直しは↓こちらの記事をご覧ください。

コメント

  1. animekomi より:

    何というスティッチをしていますか?
    動画を見ても、イラストを見ても縫い方がわかりませんでした。

    • bloomin より:

      animekomi様、コメントありがとうございます。

      こちらのステッチに正確な名前があるかわかりませんが「ブランケットステッチ」に近い縫い方をしています。
      「ひとつ前に縫った糸の手前に針を刺す」という所がわかりづらいかもしれません。。。お伝えするのが難しいところです。
      本番前に別布で試し縫いをおすすめします。

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